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 神社山門: 春日神社

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春日神社

春日神社(滋賀県栗東市荒張)
【 概 要 】−春日神社は奈良興福寺の願安が金勝寺の堂宇を建立した際、興福寺と神仏習合していた春日大社の祭神である春日四神の分霊を勧請したのが始まりと思われます。その後は、金勝寺の別院である狛坂寺の守護神、又は近隣の氏神として信仰されました。神門(神社山門)は江戸時代初期に建立されたもので、小規模ながら桃山文化を踏襲する形式を現在に伝える貴重な建物として国指定重要文化財に指定されています。

【 場 所 】−滋賀県栗東市荒張

【 構 造 】−切妻、檜皮葺、一間一戸、四脚門

【 備 考 】−金勝寺は女人禁制だった事から平安時代初期の弘仁7年(816)頃に女性でも参拝出来るように願安によって狛坂寺が創建されたと推定されています。伝承によると当時の蒲生郡狛長者の娘が金銅仏を檀林皇后(第52代嵯峨天皇の皇后。橘奈良麻呂の孫。贈太政大臣橘清友の娘。)に献上し、その金銅仏が願安に下賜され狛坂寺の本尊になったと伝えられています。旧狛坂寺境内背後の岩壁には寺運が隆盛した平安時代後期から鎌倉時代に彫刻されたと推定される磨崖仏があり、高さ約6m、幅3.6mの中尊阿弥陀如来坐像の他、脇侍である観音菩薩像、勢至菩薩像、周囲に12躯の仏像で構成されています。春日神社は室町時代に現在地に遷座しましたが狛坂寺は旧地に留まり明治時代の神仏分離令と廃仏毀釈の煽りにより廃寺に追い込まれています。

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