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 神社山門: 大鳥神社

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大鳥神社

大鳥神社(滋賀県甲賀市甲賀町)
【 概 要 】−大鳥神社は平安時代初期の元慶6年に現在地に遷座したと伝わる古社です。古くから神仏習合し、比叡山延暦寺と深い関係がありました。歴代領主からも崇敬庇護され、近江国守護の佐々木家や豊臣秀吉、五代将軍徳川綱吉の生母である桂昌院などが社領の寄進や社殿の造営を行いました。楼門は大正時代に造営されたもので、国登録有形文化財に登録されています。

【 場 所 】−滋賀県甲賀市甲賀町鳥居野

【 構 造 】−切妻、檜皮葺、三間一戸、八脚楼門

【 備 考 】−大鳥神社は当初、現在の三重県伊賀市(旧阿拝郡河合村⇒旧阿山町)に陽夫多神社として創建され、平安時代初期に分霊が大原中に遷座、その後現在地である鳥居野に再遷座しました。陽夫多神社は宣化天皇3年(538)に伊賀国で疫病が発生し多くの住民が難儀した為、当時の伊賀国造多賀連が病気平癒の祈願を行う為に健速須佐之男命を勧請し創建されたそうです。どの様な経緯で当地に勧請されたのかは判りませんが中世は当地を支配した大原氏の氏神として信仰され、周辺には大原氏や一族の居館や館が点在し関係性が窺えます。大原氏は甲賀流忍術を扱う甲賀五十三家の中の1家で伴氏、上野氏、多喜氏と共に伴四党に、戦国時代には和田氏、上野氏、高峰氏、多喜氏、池田氏と共に南山六家数えられ中心的な役割を持ちました。大鳥神社の境内は大原氏の居館である大原城の城跡でもあり、土塁の遺構と思われる土盛が一部残されています。

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