名 称 | 建築年 | 内 容 | 場 所 | 備考 |
・建部大社 | |
建部大社は景行天皇46年に日本武尊の御子神とされる建部君により創建された古社です。天平7年に孝徳天皇の勅願社となり、改めて大和三輪大神神社の祭神である大己貴命が祀られるようになっています。平安時代中期の延喜式神名帳では格式が高い名神大社に列し、近江国府が近い事から国事の祭祀を司り近江国一宮として格付けされていました。歴代領主や為政者から崇敬庇護され、特に源頼朝が源氏再興を祈願し、念願成就した事から出世開運に御利益があるとして信仰の対象となりました。木造女神坐像と石燈篭は国指定重要文化財に指定されています。日本神社百選。
| ・滋賀県 ・大津市 | |
・日吉大社 | ・桃山時代 |
日吉大社は崇神天皇の御代に創建された古社です。当初の勧請された宮が後の東本宮となり、天智天皇が大津に都を移した際に大己貴命を祀る宮が設けられ、これが後の西本宮となっています。比叡山延暦寺が開山すると鎮守社、守護神として神仏習合し天台宗の寺院の境内には日吉社や山王社が設けられ山王信仰が全国的に広まりました。格式も高く、平安時代中期の延喜式神名帳には明神大社として記載され歴代領主や為政者にも崇敬庇護されました。戦国時代には織田信長の比叡山焼き討ちの兵火により多くの社殿が焼失しましたが、織田家が没落後、豊臣秀吉により再興されその際造営された楼門(神社山門)は国指定重要文化財に指定されています。日本神社百選。
| ・滋賀県 ・大津市 | 国指定 |
・日牟礼 ・八幡宮 | |
日牟礼八幡宮は成務天皇元年に創建された古社です。古くから朝廷とは関係が深く天皇の御座所が設置され藤原不比等が参拝に訪れ、一條天皇の勅願で宇佐八幡宮の祭神が祀られるようになりました。当初は八幡山の山頂に鎮座していましたが、平安時代後期に麓に遥拝所が設けられ山頂が上社、遥拝所が下社として信仰されるようになりました。戦国時代に入ると豊臣秀次が八幡山の山頂に八幡城が築いた際、上社が下社に合祀されました。江戸時代に入ると幕府から庇護され社領50石が安堵されていました。
| ・滋賀県 ・近江八幡市 | |
・小田神社 | ・室町前期 |
小田神社は欽明天皇の時代に創建した古社で、古くから伊勢神宮と関係が深く社号も伊勢神宮の御田が転じて小田と呼ばれるようになったと伝えられています。歴代領主からも庇護され足利尊氏が再興し、織田信長が社領を寄進しています。楼門(神社山門)は南北朝時代に建てられたもので、国指定重要文化財に指定されています。又、神仏習合時代の大日如来坐像も国指定重要文化財に指定されています。
| ・滋賀県 ・近江八幡市 | 国指定 |
・苗村神社 ・西本宮 | ・応永年間 |
苗村神社は垂仁天皇3年に創建された古社で、安和2年に現在地に遷座しました。寛仁元年に朝廷に門松用の松苗を献上した事を受け後一条天皇から「苗村」の社号を賜り、戦国時代には「正一位」に列しました。歴代領主からも崇敬庇護され社運も隆盛しました。楼門(神社山門)は室町時代初期に造営されたもので国指定重要文化財に指定されています。古くから神仏習合し鎌倉時代初期製作された木造不動明王立像が国指定重要文化財に指定されています。
| ・滋賀県 ・竜王町 | 国指定 |