常高寺(小浜市): 楼門

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常高寺(福井県・小浜市)

常高寺(福井県・小浜市)概要: 常高寺は江戸時代初期の寛永7年(1630)に浅井三姉妹の次女である常高院が夫で小浜藩初代藩主京極高次の菩提を弔う為に槐堂周虎禅師(小浜出身で京都妙心寺の僧。)を招いて創建した古寺です。当地は元々狭国守護職武田家の菩提寺の一つ栖雲寺が境内を構えていましたが、常高寺を創建するに当たり廃寺としました(栖雲寺はその後、隣地に寛文2年:1662年に再興)。寛永10年(1633)に常高院が江戸藩邸で死去すると菩提が常高寺まで運ばれ境内に葬られ墓碑(宝篋印塔:砂岩製、高さ4m、小浜市指定史跡)が建立されました。京極家が松江藩(島根県松江市)に移封になると、高次は松江に改葬されたものの、常高院の菩提は遺言に従い当寺に留まりました。その後は、歴代小浜藩主酒井家から庇護され、寺領300石が安堵され寺運も隆盛しました、明治時代以降は庇護者を失い衰微し、さらに、火災などで本堂や山門が焼失しました。現在は由緒ある寺院の再興が行われ随時境内が整備されています。山門は入母屋、桟瓦葺(下屋庇:桟瓦葺き)、三間一戸、八脚二重楼門、外壁は真壁造り板張り(下層部両側は増築したようです?)、上層部花頭窓、高欄付。常高寺の境内周辺(小浜西組)は古くからの町並みを良く残しており、国の伝統的建造物群保存地区に選定されています。

常高寺:動画

小浜城:動画

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