大成寺: 楼門

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大成寺(福井県・高浜町)

大成寺(福井県・高浜町)概要: 大成寺は南北朝時代の観応2年(1351)に足利基氏が創建した寺院です。足利基氏は室町幕府初代将軍足利尊氏の正室(赤橋登子)の次男(側室の子を合わせると4男)で、初代鎌倉公方を担った人物です。基氏は臨済宗に篤く帰依し、鎌倉公方就任以前は若狭に領地があった事から大成寺の前身となる瑞泉寺を創建したと思われます(寺号:瑞泉寺は基氏の法名「瑞泉寺玉巌道マ」に由来するもので、神奈川県鎌倉市の瑞泉寺が基氏の菩提寺とされます)。ただし、基氏は正平4年/貞和5年(1349)に鎌倉に下向している事から鎌倉公方就任後にも若狭地域とは何らかな関わりがあった事が伺えます。その後、衰退しましたが、応永年間(1394〜1427年)に大高重成が大飯郡日引から現在地に境内を移し再興、中興開基者である「」高重「」に由来して寺号を「大成寺」に改めています。戦国時代には再び衰退していましたが天文18年(1550)に武田元光が再興しています。山門は江戸時代後期の文政4年(1821)に建てられたもので、入母屋、銅板葺、三間一戸、八脚楼門、上層部に十六羅漢像安置、高欄付、「観潮楼」の扁額、高浜町指定文化財に指定されています。若狭33観音霊場31番札所。

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