大念寺: 楼門

写 真
リンク
大念寺(茨城県・稲敷市)

大念寺(茨城県・稲敷市)概要: 大念寺は室町時代末期に芦名義広が源誉慶厳和尚を招いて創建された寺院です。芦名義広は会津黒川城(福島県会津若松市)を居城とした南奥羽の大大名でしたが、惣無事令違反をした伊達政宗に侵攻され天正17年(1589)に摺上原の戦いで大敗、本家である佐竹氏を頼り当地に逃れ、江戸崎城の城主となりました。天正18年(1590)、義広は芦名家祖先の霊を慰める為に増上寺(東京都港区芝公園)の僧である源誉慶厳和尚(肥前塩田城の城主惟任知光3男)を招いて大念寺を開いたとされます。芦名家の庇護により寺運も隆盛しましたが、慶長5年(1600)の関ケ原の戦いの際、義広は実兄である佐竹義宣に従い東西中立を保った為に改易となり、慶長6年(1601)に佐竹家の移封先である久保田藩(本城:久保田城)に随行した為、大念寺は衰微しました。江戸時代に入ると徳川将軍家の庇護により寺領が安堵され、慶長7年(1602)に現在地に再建が図られ境内には徳川家康が手植えしたと伝わる「逆さ銀杏」が残されています。その後、関東18壇林の一つに選定され末寺は15ヵ寺を擁する大寺院に発展しました。山門は三間一戸、寄棟、銅板葺、八脚楼門、上層部には花頭窓、高欄付。

大念寺:動画

※ 当サイト「全国楼門建築」は資料や案内板、パンフレットなどを参考にして編纂していますが、個人的な意見も含まれている為、最終確認は自らの責任により最終確認してください。又、写真や文章のコピーは遠慮してください。

ホーム
全国:楼門
茨城県1
茨城県2
茨城県3
茨城県4
大念寺
鹿島神宮
筑波山神社
愛染院
西念寺
不動院
佐竹寺
来迎院
法然寺
長禅寺
清滝寺
安穏寺
考顕寺
弘経寺
乗国寺
雨引観音
富谷観音
笠間稲荷神社