浄念寺: 竜宮門

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浄念寺(長野県・須坂市)

浄念寺(長野県・須坂市)概要: 浄念寺が何時頃から開かれたのかは判りませんが、室町時代後期に心誉良円が再興した浄土宗の寺院です。江戸時代に入ると須坂藩の藩主堀家の庇護となり、藩庁である須坂陣屋と陣屋町の整備に伴い寛永18年(1641)に3代藩主堀直輝によって現在地に遷されました(旧境内に残された鐘楼が時の鐘として利用されたとも)。本堂は江戸時代末期に名工三代目和太四郎嘉博が手掛けた名建築で「浄念寺勾配」と呼ばれた急勾配な瓦屋根が印象的です。浄念寺山門は中国風楼門である竜宮門形式を採用、入母屋、桟瓦葺(鯱付)、一間一戸、外壁は上層、下層共に大壁造り白漆喰仕上げ、高欄付、上層部の外壁は開放的で梵鐘が釣り下げられ、異彩を放っています。境内には徳本行者が文化13年(1816)に善光寺平地域周辺を巡錫した際に揮毫したとされり「南無阿弥陀仏」の6字名号碑が建立されています。徳本行者は紀伊国日高郡の出身の浄土宗の高僧で、全国各地で木食行を行い独学で念仏の奥義を極めたとも云われています。江戸小石川伝通院の一行院の住職になると江戸周辺の農村で念仏講を組織し、さらに広範囲に普及しています。北信濃十三仏霊場第9番札所。

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