運松寺: 楼門

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運松寺(長野県・飯田市)

運松寺(長野県・飯田市)概要: 運松寺は長く当地を支配した小笠原家縁の寺院で、南北朝時代の小笠原貞宗の代に禅宗寺院として開かれています。小笠原定基が眼病を患った際に運松寺に祭られていた行基菩薩が和銅7年(714)に制作したと伝わる薬師如来像に願を掛けると、満願の日の霊夢に薬師如来の化身が立、その御告げに従い領内の薬師十二霊場を参拝すると眼病が平癒したと伝えられています。定基は仏意に感謝し、天文11年(1542)に薬師十二霊場の整備を行い篤く帰依しました。安土桃山時代の天正18年(1590)に小笠原家が武蔵児玉郡本庄(現在の埼玉県本庄市)に移封になると荒廃しましたが、江戸時代に入って法誉伝策和尚により再興され浄土宗の寺院に改宗し慶長7年(1602)に知恩院(京都府京都市東山区:浄土宗総本山)の直末寺になっています。山門は享保20年(1735)に造営されたもので、一間一戸、切妻、桟瓦葺き、薬医門形式、外壁は真壁造り板張り、上層部が鐘撞堂である四脚鐘楼門、高欄付、棟梁は飯田出身の名工坂巻新兵衛吉英、飯田市指定文化財に指定されています。伊那西国観音札所第14番札所。中部薬師四十九ケ所第19番札所。

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