長野県の楼門建築2

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名 称
内   容
場  所
・浄念寺○浄念寺が何時頃から開かれたのかは判りませんが、室町時代後期に心誉良円が再興した浄土宗の寺院です。江戸時代に入ると須坂藩の藩主堀家の庇護となり、藩庁である須坂陣屋と陣屋町の整備に伴い寛永18年(1641)に現在地に遷されました。本堂は江戸時代末期に名工三代目和太四郎嘉博が手掛けた名建築で「浄念寺勾配」と呼ばれた急勾配な瓦屋根が印象的です。山門は中国風楼門である竜宮門形式を採用し異彩を放っています。北信濃十三仏霊場第9番札所。

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・長野県
・須坂市
・東光寺○東光寺は何時頃に開かれたのかは判りませんが、長く当地を支配した仁科家の被官を担った等々力家の菩提寺でした。当初は等々力家縁の貝梅城付近にありましたが、天正年間に大洪水により貝梅城が大破した事から、東光寺(当時は東龍寺)も大きな被害を受けたと思われ、天正18年に現在地に境内を移しています。山門は三間一戸、入母屋、銅板葺、二重楼門。信州川西観音札所第八番札所。

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・長野県
・安曇野市
・法蔵寺○法蔵寺は室町時代に傅誉上人によって創建された浄土宗の寺院です。江戸時代に入り松本城(松本市)と北陸道の糸魚川陣屋(糸魚川市)を結ぶ千国街道が整備され、成相新田宿が開かれると現在地に遷ってきました。明治時代に入ると松本藩では激しい廃仏毀釈運動を展開し、法蔵寺も本堂が破却されるなど大きな被害を受けています。山門は寛政5年に造営されたもので、三間一戸、入母屋、桟瓦葺き、八脚楼門、上層部は鐘撞堂、国登録有形文化財に登録されています。

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・長野県
・安曇野市
・雲龍寺○雲龍寺は大同2年に開かれたと云われる曹洞宗の寺院です。中世、長く当地を支配した塔原氏(海野氏の一族)の菩提寺として庇護され戦国時代の天正8年に中興しています。江戸時代には七堂伽藍が整備され、山内には支院があるなど繁栄しています。山門は江戸時代中期の天明3年(1783)に造営されたもので、三間一戸、入母屋、銅板葺き、八脚楼門、安曇野市指定文化財に指定されています。

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・長野県
・安曇野市
・宗林寺○宗林寺は戦国時代に村上氏一族出身の善誉故念和尚によって再興された寺院です。江戸時代に入ると、松本藩(長野県松本市:本城−松本城)の藩主石川康長が父親(石川数正:徳川家康から豊臣秀吉の家臣に転じた大名)の菩提寺として定めた事で篤い庇護を受けます。山門は江戸時代中期から後期に建てられたもので、三間三戸、入母屋、桟瓦葺、八脚鐘楼門、安曇野市指定文化財に指定されています。境内には石川数正の供養塔が建立されており安曇野市指定文化財に指定。

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・長野県
・安曇野市
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