霊松寺: 楼門

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霊松寺(長野県・大町市)

霊松寺(長野県・大町市)概要: 霊松寺は平安時代後期、藤原保近によって創建された寺院です。中世に入ると、長く当地を支配した仁科家の菩提寺となり応永11年(1404)に實峰良秀禅師によって天台宗から曹洞宗に改宗し、寺号も保昌院から霊松寺に改称しています。實峰良秀禅師は能登国(現在の石川県)出身の南北朝時代から室町時代にかけての曹洞宗の名僧で、曹洞宗の本山である総持寺(境内としては石川県輪島市:総持寺祖院)2世の峨山紹碩に師事し門下五哲の一人に数えられました。総持寺の住職を経て如意庵、定光寺、永祥寺などを開山し曹洞宗普及に大きく寄与し、霊松寺も信濃国最古の曹洞宗寺院と云われています。戦国時代に入ると武田信玄(躑躅ヶ崎館の城主)の信濃侵攻により仁科家は武田家に従い、永禄4年(1561)に仁科盛政が謀殺される事実上滅亡し、名跡を継いだ信玄の5男信盛も織田家に滅ぼされ霊松寺も衰微しました。その後再興され、江戸時代にも徳川将軍家より寺領が安堵されています。明治時代には松本藩(本城:松本城)が廃仏毀釈運動を展開しましたが達淳和尚の尽力により廃寺を免れています。山門は嘉永5年(1852)に観松院の山門として建てられたもので、三間三戸、入母屋、茅葺の八脚楼門、長野県県宝に指定されています。

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