実相寺: 楼門

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実相寺(静岡県・富士市)

実相寺(静岡県・富士市)概要: 実相寺は平安時代後期の久安元年(1145)に鳥羽法皇の勅命で智印上人が創建した古刹です。往時は天台宗の学問所として寺運が隆盛し数百の坊が境内に軒を連ね比叡山延暦寺(滋賀県大津市坂本)と双璧だったとも云われています。鎌倉時代の正嘉2年(1258)頃から日蓮が実相寺に入った事で大きな影響を受け、後に日蓮の高弟となる日源、日興、日持が次々と行動を共にするようになり、実相寺も天台法華派と日蓮法華派に分裂した後に日蓮宗に改宗しています。室町時代には駿河、遠江を支配した今川家を受けていましたが、永禄11年(1568)の武田信玄(躑躅ヶ崎館の城主)の兵火により境内が焼失、今川家が没落後は武田家が寺領を安堵したものの天正10年(1582)にその武田家も滅亡します。江戸時代に入ると幕府から寺領6石1斗8升が安堵されるなどの庇護を受け再興が図られ随時堂宇が再建され江戸後期には塔頭10軒、末寺15寺を擁するまで回復しています。実相寺山門は江戸時代初期の建築で、三間一戸、入母屋、銅板葺、八脚楼門、外壁は真壁造り板張り、上層部内部には十六羅漢安置、花頭窓、高欄付、下層部左右には仁王像(江戸時代初期、富士市指定有形文化財)安置、「實相寺」の扁額。

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