油山寺: 楼門

写 真
リンク
油山寺(静岡県・袋井市)

油山寺(静岡県・袋井市)概要: 油山寺は奈良時代の大宝元年(701)に天台宗の高僧として知られた行基菩薩が創建した寺院です。孝謙天皇(第46代・第48代天皇)が重い眼の病に冒されると、油山寺でも完治の祈願が行われ、境内に流れ落ちる「るりの滝」の清水を献上し、その清水で眼の洗浄を行うと不思議と眼の病が治ったそうです。孝謙天皇は篤く感謝し油山寺を庇護した事で益々寺運が隆盛しました。その後は源頼朝(三重塔寄進)や今川義元(厨子宮殿寄進)、徳川家、横須賀藩主、掛川藩主などが庇護、寺領の寄進や堂宇の造営が随時行われ法多山尊永寺(静岡県袋井市豊沢)、萬松山可睡斎(静岡県袋井市久能)と共に遠州三山。油山寺山門は江戸時代初期の万治2年(1659)に掛川城の城門(大手二之門)として建てられたもので、明治時代に入り掛川城から油川寺の山門として移築されました(掛川藩7代藩主太田資美が眼病平癒の祈願を行い、完治すると仏意に感謝し掛川城の城門を寄進したとされます)。油山寺山門は入母屋、本瓦葺(下屋庇:本瓦葺き)、楼門(櫓門)、上層部大壁造り白漆喰仕上げ、下層部向かって左側に潜戸付、国指定重要文化財に指定されています。三重塔は慶長16年に建てられたもので、三間三重塔婆、銅板葺、高さ23.88m、国指定重要文化財に指定されています。名刹巡礼 古寺100選

※ 当サイト「全国楼門建築」は資料や案内板、パンフレットなどを参考にして編纂していますが、個人的な意見も含まれている為、最終確認は自らの責任により最終確認してください。又、写真や文章のコピーは遠慮してください。

ホーム
全国:楼門
静岡県1
静岡県2
静岡県3
静岡浅間神社
久能山東照宮
東口本宮
富士山本宮
北山本門寺
府八幡宮
臨済寺
石雲院
浄泉寺
大石寺
本成寺
窓泉寺
尊永寺
油山寺
実相寺
東福寺