高椅神社: 楼門

写 真
リンク
高椅神社(栃木県・小山市)

高椅神社(栃木県・小山市)概要: 高椅神社は景行天皇の時代に東国平定の為に当地まで進軍した際、国常立尊、天鏡尊、天萬尊を祭る社を設けて創建されたと伝わる古社です。その後、日本武尊の家臣の一人、磐鹿六雁命が当地に留まり代々高椅神社の祭祀を司りました。格式も高く、平安時代中期に成立した延喜式神名帳にも式内社として記載されました。歴代領主となった結城家も篤く庇護し社領の寄進や社殿の造営が繰り返し行い、結城秀康が福井藩(本城:福井城)に移封になった後も例祭の際には福井から代参を派遣しました。平安時代後期には境内の井戸から大きな鯉が出現する奇跡が起こった事から、その故事を聞いた後一条天皇(第68代天皇・在位:長和5年1016年〜長元9年1036年)が「日本一社禁鯉宮」の勅額を授けました。以来、氏子達は鯉を食さない、鯉を描いた食器を使用しない、五月の節句に鯉幟を上げないという風習を続けています。現在の高椅神社随神門(楼門)は江戸時代中期に結城藩の藩主水野家から奉納されたもので、宝暦4年(1754)起工、明和7年(1770)竣工、入母屋、銅瓦棒葺(元茅葺)、正面背面共に軒唐破風、三間一戸、桁行6.3m、梁間5.15m、軒高12.4m、八脚楼門、外壁は真壁造り板張り、木部朱塗り、彫刻部極彩色、上層部には高欄が廻り、下層部には随神が安置、栃木県指定文化財に指定されています。

※ 当サイト「全国楼門建築」は資料や案内板、パンフレットなどを参考にして編纂していますが、個人的な意見も含まれている為、最終確認は自らの責任により最終確認してください。又、写真や文章のコピーは遠慮してください。

ホーム
全国:楼門
栃木県1
栃木県2
栃木県3
栃木県4
日光東照宮
二荒山神社
滝尾神社
輪王寺大猷院
中善寺
高勝寺
安楽寺
鑁阿寺
善光寺
尾出山神社
高椅神社
那須神社
雲巌寺
満願寺
木幡神社
寺山観音寺
太平山神社
大平寺
鷲子山上神社
海潮寺
専修寺
長栄寺