寺山観音寺(栃木県矢板市): 楼門

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寺山観音寺(栃木県・矢板市)

寺山観音寺(栃木県・矢板市)概要: 寺山観音寺は奈良時代に聖武天皇の勅願で行基菩薩が創建された古寺です。創建時は高原山剣ヶ峰に境内を構え法相宗の法楽寺と呼ばれていましたが、延暦22年(803)に落雷が原因で堂宇が焼失した事を受け、平城天皇の勅願により現在地に境内を移し坂上田村麻呂が中興開基、徳一上人(最澄、空海などと対等に渡り合った名僧。)が中興開山となり再興を果たし寺山観音寺に寺号を改めたそうです。鎌倉時代には幕府執権の北条家、それ以降は長く当地を支配した塩谷家から庇護され寺運が隆盛し末寺18ケ寺を擁する大寺院に発展します。安土桃山時代に塩谷氏が没落すると衰微したものの、江戸時代に入ると徳川将軍家より朱印状が発布され、歴代宇都宮藩主からも庇護を受けました。寺山観音寺山門(楼門)は江戸時代初期に造営されたもので、入母屋、銅板葺き、三間一戸、八脚楼門、外壁は真壁造り板張り、木部朱塗り、上層部花頭窓、高欄付、下層部には仁王像安置(背面には風神・雷神像が安置)、「与楽山大悲心院」の山号院号額が掲げられています。寺山観音寺山門(楼門)は「やいた建物十選」に選定されています。 寺宝が多く、木造千手観音及び両脇侍像(木造毘沙門天立像・木造不動明王立像)が国指定重要文化財に指定されています。

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