長栄寺(栃木県真岡市): 楼門

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長栄寺(栃木県・真岡市)

長栄寺(栃木県・真岡市)概要: 長栄寺は平安時代の嘉承3年(850)に高僧として知られる慈覚大師円仁が開山したと伝わる古寺です。平安時代後期の天慶2年(939)に平将門の乱が勃発すると、藤原秀郷が将門掃討が命じられ当地に布陣すると長栄寺に戦勝祈願が行われ見事勝利に導いたそうです。戦国時代に入ると領主で久下田城主である水谷正村が篤く帰依し、さらに寛永9年(1632年)、正村の孫で下館藩2代藩主に就任した水谷勝隆が堂宇の大造営を行い境内が整備されました。その後も寺領安堵や堂宇の営繕工事などが随時行われ寺運も隆盛しましたが明治時代以降は衰微し廃寺に追い込まれました。現在の山門は江戸時代初期に水谷勝隆(常陸下館藩の第2代藩主)により造営されたもので、入母屋、桟瓦葺、三間一戸、八脚楼門、外壁は真壁造り素木板張り、上層部には高欄、下層部は空位(往時は仁王像が安置されていいたと思われます)。長栄寺山門(楼門)は江戸時代初期の楼門建築の遺構として貴重な事から真岡市指定有形文化財に指定されています。境内は山門以外の建物は取り除かれ、山門と同時期に造営され文化財されていた観音堂は月山寺(茨城県桜川市)に移築され現存しています。

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