雲巌寺(栃木県大田原市): 楼門

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雲巌寺(栃木県・大田原市)

雲巌寺(栃木県・大田原市)概要: 雲巌寺は平安時代後期に永観寺(禅林寺:京都府京都市左京区永観堂町・浄土宗西山禅林寺派総本山)の僧侶である初叟元和尚により創建された古寺で、後嵯峨天皇第3皇子である仏国国師が当寺を訪れた際に臨済宗に改宗しました。仏国国師は東福寺(京都府京都市東山区本町)で厳しい修行を終えた後、現在の関東地方を行脚し、長楽寺(群馬県太田市)で無学祖元の弟子となり、建長寺(神奈川県鎌倉市)で伝法衣を授けられています。時の幕府執権北条時宗から帰依され、雲巌寺改宗開山した際には大旦那として大きな支援を受けています。以後、臨済宗寺院の拠点の一つとして大きく発展し聖福寺(福岡県福岡市博多区)、永平寺(福井県吉田郡永平寺町)、興国寺(和歌山県日高郡由良町)と共に禅宗の日本四大道場に数えられました。天正18年(1590)、豊臣秀吉の奥州仕置きの際に豊臣家に従わなかった那須家を匿ったとの嫌疑がかけられ全山焼き討ちに逢っています。江戸時代には奥の細道の際中に松尾芭蕉も雲巌寺を訪れています。雲巌寺山門(楼門)は江戸時代前期に建てられた建物で(江戸時代中期:宝暦9年に修復)、入母屋、銅板葺(下屋庇:銅板葺)、三間一戸、八脚二重楼門、外壁は真壁造り素木縦板張、上層部中央に桟唐戸、内部には須弥壇が設けられ数多くの仏像が安置、大田原市指定有形文化財。

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