瑞願寺: 楼門

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瑞願寺(富山県・南砺市)

瑞願寺(富山県・南砺市)概要: 瑞願寺は下梨村出身の市助により念仏道場として開かれた寺院です。戦国時代の天正9年(1581)に織田信長の家臣である佐々成政による越中侵攻の兵火により井波瑞泉寺(富山県南砺市井波町)が大きな被害を受け、多くの僧侶が当念仏道場に逃げ込み、仏像や仏具も当寺に持ち込まれました。井波瑞泉寺が再興されると仏像、仏具も戻されましたが、木造阿弥陀如来立像(南砺市指定有形文化財)が残され、後に瑞泉寺から変換要求されたものの、断固として拒否したと伝えられています。開基者である市助は中世以来当地を治めた土豪で、「常見坊」と称して別当職を兼ね、江戸時代には帰農して加賀藩の十村役(他藩での大庄屋と同格)を務めました。その為、五箇山の行政関係や年貢、加賀藩前田家、証如(本願寺8世宗主・蓮如の曾孫、本願寺10世宗主)関係の古文書を多数所有し74点が南砺市指定文化財に指定されています。又、瑞願寺の境内背後の高台には後村上天皇(第97代天皇、南朝の第2代天皇)第1皇子、南朝の第3代天皇である長慶天皇の陵墓と伝えられている塚(長慶天皇御陵)があります。山門は入母屋、銅板葺、一間一戸、四脚楼門、上層部は鐘撞堂、外壁は柱のみの吹き放し、高欄付。

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