天沢寺: 楼門

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天沢寺(山梨県・甲斐市)

天沢寺(山梨県・甲斐市)概要: 天沢寺は室町時代の文明4年(1472)に飯富虎昌が鷹岳宗俊和尚を招いて創建した寺院です。飯富虎昌は武田信虎(躑躅ヶ崎館の城主)の時代から武田家の譜代家老衆として仕え、武田信玄時代には武田軍団の中核を担いましたが、誕生年が一般的に永正元年(1504)とされている為、天沢寺の創建年が正しければ開基者でない可能性が高いと思われます。武田勝頼の時代には虎昌の甥とされる山県昌満により菩提寺として再興し境内には七堂伽藍が整備され寺運が隆盛しています。天正10年(1582)に武田家が滅ぶと歴代領主から庇護され、徳川家康、伊奈熊蔵寺、平岩主計頭、平岡勘三郎が禁制を発布し天沢寺を保護しています。江戸時代に入ると幕府から庇護され寺領25石が安堵されています。山門は江戸時代中期の宝暦3年(1753)頃に造営されたもので、入母屋、鉄板瓦棒葺き、三間一戸、八脚楼門、桁行3間、梁間3間、外壁は真壁造り板張り、上層部には仏壇が設けられ三十三観音像が安置、花頭窓付、高欄付、下層部左右には楼門と同時期に制作された摩利支天像(明和4年:1767年制作、像高170cm、桧材、寄木造、胡粉地彩色仕上げ)、愛染明王像(明和4年:1767年制作、像高170cm、桧材、寄木造、胡粉地彩色仕上げ)が安置、「巨鼇山」の山号額、甲斐市指定有形文化財に指定されています。

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