松江城: 天守閣

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松江城−天守閣
【 松江城(天守閣):概要 】 松江城の天守閣は江戸時代初期の慶長16年(1611)に当時の松江藩の藩主堀尾吉晴によって建てられました。天守閣は、木造5重6階建(地下一階)、南面附櫓、上層部が望楼となる望楼型天守と呼ばれるもので、入母屋、本瓦葺き、高さ約30m(全国3位)、外壁は下見板張り(板張り以外は大壁造り白漆喰仕上げ)、内部には籠城戦に備えて井戸が設けられ、各所に袋狭間、2階外壁には8箇所の石落としがあるなど、豊臣秀頼が健在で不安定な時世に建てられた実戦が想定した天守と言えます。一方、意匠的にも望楼部の高欄や2層目の屋根の南北面に大きな入母屋屋根を備えた出窓を設けて花頭窓を採用、附櫓の屋根と揃えるなど印象的な景観としています。明治4年(1871)に廃藩置県が施行されると松江藩が廃藩となり、松江城もそれに伴い廃城、天守閣も破却される運命でしたが、天守閣が失われる事に憂いた、旧藩士と地元の豪農が180円の浄財を政府に納めて保存を願い出て了承されました。

【 場 所 】 島根県島根県松江市殿町

【 備 考 】 昭和10年(1935)5月13日:国指定重要文化財−平成27年(2015)7月8日:国宝

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