永光寺: 楼門

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永光寺(石川県・羽咋市)

永光寺(石川県・羽咋市)概要: 永光寺は鎌倉時代末期の正和元年(1312)に黙譜祖忍が曹洞宗の高僧として知られた瑩山紹瑾和尚を招いて創建された名刹です。黙譜祖忍は能登羽咋郡の地頭酒勾頼親の娘で海野信直と結婚、夫婦共に曹洞宗の高僧として知られていた瑩山紹瑾に帰依し文保2年(1318)には境内地を寄進しています。瑩山紹瑾は越前(現在の福井県)出身の豪族瓜生氏の長男として生まれ、8歳で永平寺に入り、徹通義介に師事し厳しい修行を重ね、大乗寺(石川県金沢市)の住職を担い、城満寺や常住寺を開山しています。永光寺は中世、後醍醐天皇や足利尊氏の庇護により能登国最大の曹洞宗寺院として発展しましたが、応仁の乱の争乱により境内が荒廃し、後に曹洞宗の大本山となった総持寺に信仰の中心が移りました。現在でも国指定重要文化財や石川県指定文化財、羽咋市指定文化財に指定されている寺宝を数多く所有し往時の繁栄が窺えます。永光寺山門は三間一戸、入母屋、桟瓦葺(下屋庇:桟瓦葺)、八脚二重楼門、外壁は真壁造り板張り、上層部高欄付、下層部仁王門、「洞谷山」の山号額、本堂や、庫裡、書院など共に「永光寺方式」と呼ばれる伽藍配置を形成し羽咋市指定文化財に指定されています。

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