掛川城: 大手門番所

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掛川城−大手門番所
【 掛川城大手門番所:概要 】 掛川城の大手門は町人町と武家町(侍町)を隔てる重要な門で、不審者は元より、町人や農民等身分が低い者は勝手に城内に入る事が許されませんでした。大手門番所は、大手門を出入りする人物改めや荷物改めを行った施設で、城の重要な機能を持ちながら建物的には簡易な為、保存意識が低く見積もられ現存する遺構が極めて少ないとされます。掛川城は江戸時代末期の安政元年(1854)の発生した安政東海地震で多くの建物が倒壊し大手門番所も大破しましたが、安政6年(1859)には再建されました。掛川城は明治2年(1869)に廃城となり、明治4年(1871)に廃藩置県が行われると多くの建物は払い下げとなり大手門番所は静岡藩士だった谷庄右衛門が買受、居宅として利用されていました。昭和53年(1978)、谷家から寄贈された事を受けて保存の機運が高まり昭和55年(1980)に掛川市指定文化財に指定され、平成7年(1995)に現在地に移築されています。形式は木造平屋建て、入母屋、桟瓦葺き、平入、外壁は真壁造り、白漆喰仕上げ、正面下屋庇付。

【 場 所 】 大手門番所:静岡県掛川市城下

【 備 考 】 昭和55年(1980)8月20日:掛川市指定文化財

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