宝鏡寺: 楼門

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宝鏡寺(宮城県・気仙沼市)

宝鏡寺(宮城県・気仙沼市)概要: 宝鏡寺は鎌倉幕府御家人で奥州熊谷氏の祖とされる熊谷直宗(熊谷次郎直実の孫)が開基となり創建されたと伝わる寺院です。室町時代に入り正法寺(岩手県奥州市水沢区黒石町)3世の虎渓良乳和尚が草庵を設けたとされ戦国時代の大永4年(1524)に気仙郡矢作村から現在地に境内を移しています。熊谷氏は長く当地を支配しましたが、葛西氏の台頭により従属するようになり、その葛西氏も天正18年(1590)の豊臣秀吉により行われた奥州仕置きにより没落しています。宝鏡寺は庇護者を失ったものの当地に留まり、引き続き境内を維持してます。山門は江戸時代中期の宝暦年間(1751〜1764年)に建てられたもので、三間一戸、入母屋、茅葺、桁行9.27m、梁間5.7m、高さ14m、八脚楼門、外壁は真壁造り素木板張り、正面欄間には獅子と牡丹の精緻な彫刻、上層部には高欄が廻り十六羅漢像が安置、下層部には仁王像が描かれた額が掲げられています。宝鏡寺山門(楼門)は本堂書院床脇の黒漆塗框の引違桐戸に東東洋(に仙台四大画家の一人)によって描かれた「鶴の図」と共に気仙沼市指定文化財に指定されています。境内には源平合戦の一の谷の戦いで平敦盛を討った熊谷次郎直実の供養碑が建立されています。

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