・河上家は郷士年寄役や弓術の指南役を歴任した家柄で、禄高200石から280石程度あったとされ、当地では上級武士に分類されます。表門で観音開門形式が採用出来るのは80石以上である事から格式の高さが窺えます。その後、所有者は黒木家に移り、昭和53年に黒木家から寄贈を受け、現在は「宮崎市高岡練士館道場」の門として現在地に移築保存されています。
河上家の武家門は江戸時代中期の正徳2年(1711)に建てられたもので、後方控柱付き腕木門形式の2段構えの観音開きの武家門です。
河上家武家門は高岡麓の歴史的景観を構成する重要な要素として貴重な事から宮崎市指定文化財に指定されています。
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