十念寺(愛知県・刈谷市)概要: 十念寺は江戸時代初期の寛永元年(1624)に再興された刈谷藩縁の寺院で、江戸時代中期の元禄15年(1702)に阿部正春が上総大多喜藩(現在の千葉県夷隅郡大多喜町)1万6千石から刈谷藩に入封した際に本尊となる阿弥陀如来像(刈谷市指定文化財)を寄進し、延享4年(1747)に土井家が三河西尾藩(現在の愛知県西尾市)から2万3千石で刈谷藩に入封すると歴代の菩提寺として庇護しました。境内には第4代藩主土井利謙、第7代藩主土井利祐、第6代藩主土井忠直室良子、第9代藩主土井利教嫡男八助、第8代藩主土井利善三男甲子太郎、天誅組総裁松本奎堂、土井家歴代藩主奥方親族の墓(土井家の江戸菩提寺である東京都台東区浅草の田島山誓願寺に葬られていた一族の墓は関東大震災で崩壊した為に東京都練馬区練馬の仮宿院に移され、昭和43年:1968年に十念寺に移されています。)が建立しており刈谷市指定史跡に指定されています。山門は入母屋、桟瓦葺、一間一戸、四脚楼門、外壁は真壁造り板張り、上層部高欄付。境内には俳人・中島秋挙の墓碑が建立され、寺宝である十一面観世音菩薩立像は刈谷市指定文化財に指定されています。
※ 当サイト「全国楼門建築」は資料や案内板、パンフレットなどを参考にして編纂していますが、個人的な意見も含まれている為、最終確認は自らの責任により最終確認してください。又、写真や文章のコピーは遠慮してください。
|