【 概 要 】−大川神社は顕宗天皇元年に創建された古社で、祭神は金色に光る鮭に乗って出現したという伝説から、鮭を食さない風習が残されていました(現在は定かではない)。格式が高く貞観13年には正五位下に格付けされ、平安時代中期に成立した延喜式神名帳には名神大社として記載されていました。中門(神社山門)は江戸時代後期に建てられたもので舞鶴市指定文化財に指定されています。
【 場 所 】−京都府舞鶴市大川
【 構 造 】−切妻、銅板葺、一間一戸、四脚門
【 備 考 】−大川神社に伝わる伝説によると顕宗天皇元年3月23日、由良湊に住んでいた漁師である野々四郎が漁に出たところ、日頃は豊漁なのにも関わらず今日に限っては全く魚を採る事が出来ませんでした。それでも野々四郎は一人夜になっても漁を続けていると突然一筋の光が辺りを眩いばかりの光に包まれました。目を凝らして見ると、金色に輝く鮭に乗った左手に五穀の種、右手に養蚕の桑の種子を携えた神霊が出現し、「私は扶桑の神です。大川の地を長く守護していきたいので、私を祭ってくれるように村長に相談してくれませんか。」と告げ姿を消しました。野々四郎が急いで由良湊に戻り、この話を村長に話すと神意を悟った村長は村人達を集めて大川神社を創建する事を決めました。現在でも当地では由良川を遡上する鮭を大川神社の祭神の遣いとして信仰の対象としています。
京都府の神社山門
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