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 神社山門: 富士浅間宮

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富士浅間宮

富士浅間宮(静岡県袋井市国本)
【 概 要 】−富士浅間宮は大同年間に坂上田村麻呂によって創建された古社です。歴代領主から崇敬庇護され、社領の寄進や社殿の造営が度々行われ、江戸時代には幕府から朱印地16石9斗が認められています。現在の本殿は室町時代後期に再建されたもので国指定重要文化財に指定されています。

【 場 所 】−静岡県袋井市国本

【 構 造 】−切妻、銅板葺、一間一戸、薬医門

【 備 考 】−富士浅間宮は延長5年(927)に編纂された延喜式神名帳に式内社として記載されている郡辺神社と山名神社の論社とされます。一方、由緒上は坂上田村麻呂が浅間大神を当地に迎え社殿を造営し創建したとあります。話を合わせると、当初は郡辺神社、又は山名神社として創建され、後に浅間大神が勧請された事で主祭神が変更となり社号を改めたという事なのでしょうか?富士浅間宮が式内社として注視されるのは、境内の南側に古代の地方役所庁舎である官衙の跡地を思われる坂尻遺跡の存在があります。坂尻遺跡は古代の官道と原野谷川が交差する交通の要衝で「佐野厨家」や「日根駅家」などと記された墨書土器が発見されている事から佐野郡衙と駅家の両方、又は関わりのある施設だった事が比定されます。富士浅間宮は坂尻遺跡を見下ろす北方に位置する事から、北方鎮守の役割を持つ重要で格式の高い神社だった事が想定される為、式内社に相応しいとも言えます。しかし、郡辺神社と山名神社は山名郡に鎮座していた事になっている為、矛盾しているように感じます。当然、由緒上はその事には触れられていないので何とも言えませんが・・・。

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