大円寺: 楼門

写 真
リンク
大円寺(青森県・大鰐町)

大円寺(青森県・大鰐町)概要: 大鰐温泉の温泉街に境内を構える大円寺は平安時代の延暦年間に当地に派兵された坂上田村麻呂によって創建されたと伝わる古寺です。当初は阿闍羅山山頂に境内を構えていましたが、鎌倉時代初期の建久2年に円智上人(大鰐温泉を発見した人物とされる高僧。)によって蔵館に移し、室町時代初期には足利尊氏が制定した全国各国一宇ずつ設けた安国寺に選定され寺院も隆盛しました(一般的に陸奥国は宮城県古川市柏崎に境内を構える安国寺、出羽国は山形県東村山郡山辺町大寺に境内を構える安国寺とされます)。江戸時代に入ると弘前藩主津軽家が庇護し堂宇の造営が行われ江戸時代の紀行家菅江真澄も訪れています。当時は高伯寺と称していましたが、明治時代に神仏分離令により弘前城下を追われた大円寺が高伯寺の境内に移り、寺号を「大円寺」に改めています。本尊は高伯寺の本尊だった大日如来座像を引き継いだもので鎌倉時代初期、ヒバ材、寄木造、像高233cm、漆箔、国指定重要文化財に指定されています。山門は入母屋、銅板葺(下屋庇:銅板葺)、三間一戸、八脚二重楼門、外壁は白塗り、木部朱塗り、下層部左右には仁王像安置。

※ 当サイト「全国楼門建築」は資料や案内板、パンフレットなどを参考にして編纂していますが、個人的な意見も含まれている為、最終確認は自らの責任により最終確認してください。又、写真や文章のコピーは遠慮してください。

ホーム
全国:楼門
青森県1
青森県2
岩木山神社
宗徳寺
長勝寺
大慈寺(松館)
大慈寺(糠塚)
対泉院
蓮乗院
円覚寺
恐山菩提寺
大円寺