円覚寺: 楼門

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円覚寺(青森県・深浦町)

円覚寺(青森県・深浦町)概要: 円覚寺は平安時代初期の大同2年に当地に派兵された坂上田村麻呂が創建したと伝わる古寺です。その後、白山(標高:2702m、石川県白山市・岐阜県白川村)を開山した修験道の高僧泰澄大師の高弟である円覚法印が再興し、修験道の拠点として信仰の対象となりました。歴代領主から帰依され藤原氏家や葛西頼清が堂宇を再建し、藤原基衡が厨子(国指定重要文化財)を奉納しています(中世、深浦湊は津軽の豪族安東氏の水軍の拠点になったとされますが、円覚寺と安東氏の関わりは不詳)。江戸時代に入ると弘前藩主津軽家から庇護され寺領の安堵や堂宇の造営、寺宝の寄進が繰り返されました。又、境内地である深浦湊は領内有数の湊であった事から、北前船などの海運業者や漁業関係者が信仰の対象となり、多くの舟絵馬など「円覚寺奉納海上信仰資料」として国指定重要有形民俗文化財に指定されています。江戸時代の紀行家菅江真澄は長期間深浦に滞在し円覚寺にも度々訪れています。山門は大正時代に造営されたもので入母屋、銅板葺、三間一戸、八脚楼門、下層部左右には江戸時代中期に京都の仏師吉田源之丞が彫刻した仁王像が安置されています。

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