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神社山門: 六所神社 |
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六所神社 |
【 概 要 】−六所神社は斎明天皇の時代に創建された神社です。坂上田村麻呂が参拝に訪れるなど当時から著名な神社で、中世以降は長く当地を支配した松平家の崇敬社として庇護されました。損語句時代には徳川家康が庇護し、江戸時代にも歴代将軍を担った徳川家が崇敬しました、特に3代将軍徳川家光が社殿を造営し4代将軍徳川家綱は楼門(神社山門)を造営しています。
【 場 所 】−愛知県岡崎市明大寺町字耳取 【 構 造 】−入母屋、檜皮葺、三間一戸、八脚楼門 【 備 考 】−六所神社は奥州塩竃六所大明神を勧請し創建したと伝えられています。察するに宮城県塩釜市に鎮座し奥州一宮とされる塩釜神社の祭神を勧請したと思われますが、現在の塩釜神社の祭神は塩土老翁神、武甕槌神、経津主神の三柱で、六所神社の祭神である塩土老翁命、猿田彦命、事勝国勝長狭命とは塩土老翁命以外は異なっています。さらに言うと、塩釜神社の祭神が確定したのは江戸時代に入ってからの事で、江戸時代中期の正徳2年(1712)、大坂の医師寺島良安によって編纂された「和漢三才図絵」によると「陸奥の鹽竃六所大明神 在千賀浦(宮城県塩竈市にある古代の国府津:現在の塩釜港) 祭神一座 味耜高彦根命」とあり、同時期の延宝6年(1678)に塩釜神社に参拝した橘三喜が著した「諸国一宮巡詣記」にも「奥州一宮宮城郡鹽竈大明神高彦根命」と筆している事などから、以前は味耜高彦根命が祭られていた事を示唆しています。又、陸奥の塩釜神社から分霊を勧請した各地の塩釜神社に味耜高彦根命を祭る例も散見出来、元々の祭神は味耜高彦根命だった可能性が高いとも言えます。以上の事から察すると、六所神社の由緒は塩釜神社の祭神が確定した江戸時代中期以降に成立したような印象を受けます。
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