【 概 要 】−春日神社は当地に縁が深い、桑名神社と中臣神社を合わせた神社です。桑名神社は景行天皇40年に創建された古社で、格式が高く延喜式神名帳に式内社として記載されています。中臣神社は神護景雲3年に創建した古社で、格式が高く延喜式神名帳に式内社として記載され、正応2年に桑名神社境内に遷座、永仁4年に春日大社の祭神を勧請しました。両社は歴代領主から崇敬庇護され社領の寄進や社殿の造営が繰り返されました。江戸時代に入ると歴代桑名藩主から信仰され、社殿の営繕工事は藩費によって行われています。
【 場 所 】−三重県桑名市本町
【 構 造 】−入母屋、本瓦葺、三間一戸、八脚楼門
【 備 考 】−桑名神社の祭神である天津彦根命と天久々斯比乃命は当地を開発した桑名首の祖神とされます。三重県桑名市北別所高塚に位置する高塚山古墳は桑名、四日市地方で最大の前方後円墳で桑名首の墳墓とも云われています。高塚山古墳は古墳時代前期(4世紀末〜5世紀初)に築造されたもので、全長50m、後円部直径30m、高さ5m、前方部幅30m、高さ6.5m、全体に葺石が覆い、円筒埴輪の破片が発見され、熱海のMOA美術館に所蔵している獣文帯二神二獣鏡、三神三獣鏡、四神四獣鏡他は高塚山古墳から出土したものではないかと云われています。天津彦根命は天照大御神の第三御子で、三重県桑名市多度町多度に鎮座する多度大社の祭神でもある為、桑名首、又は一族が奉斎した可能性があります。天久々斯比乃命は天津彦根命の御子神とされますが詳細は不詳。
三重県の神社山門
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