【 概 要 】−御厨神社は平安時代に伊勢神宮の平生御厨の守護神として創建された神社です。古くは朝廷から伊勢神宮に派遣された勅使が当地を通過した際には必ず参拝したとされます。江戸時代に入ると現在地に遷座し、松阪城の鬼門方向に境内が位置していた事から鬼門鎮守として歴代城主が篤く信仰しました。本居宣長は松阪出身だった事から万葉仮名の歌と古事記伝を奉納しています。
【 場 所 】−三重県松阪市本町
【 構 造 】−切妻、本瓦葺、一間一戸、薬医門
【 備 考 】−「御厨」とは、伊勢神宮の祭神に食物として捧げる穀物や魚鶏を周辺から集めて奉納する機関の事で現在の松阪市町平尾町(飯高郡下ツ牧)に設置されました。又、「延喜式」や「和名抄」で掲載されている参宮志摩路の駅の1つ「飯高駅」も設置されていたとされ勅使参宮に際しては御厨神社に参拝する習わしだったとされます。九条道家の日記である「玉蘂」によると、建暦元年(1211)6月に細汲(保曾汲:現在の松ヶ島)には斎宮寮保曽汲の貢御人が住んでいて、隣接する伊勢国平生御厨と境界線争いが発生した記事が記載されています。
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