妙海寺: 楼門

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妙海寺(福井県・板井市)

妙海寺(福井県・板井市)概要: 妙海寺は三國城の跡地に境内を構える日蓮宗の寺院で室町時代後期の享禄元年(1528)に開山しました。山門は宝形屋根、桟瓦葺、一間一戸、四脚鐘楼門、接続している袖壁には左右共に潜戸付、外壁は柱のみの吹き放し、上層部中央桁上部には花頭窓風の欠き込み、高欄付、「重光山」の山号額が掲げられています。本堂は木造平屋建、宝形造り、内部には本尊である十界曼陀羅が掲げられています。安土桃山時代の天正16年(1588)に建立された石造千手観音菩薩立像は坂井市指定文化財に指定されてます。妙海寺が境内を構える三国湊は古くから良港として知られ、室町時代末期に編纂された日本最古の海洋法規集「廻船式目」の中で、日本10大港湾として「三津・七湊」が挙げられ、その中に含まれていました。湊町は活況を呈し多くの船主や商人が店や邸宅が軒を連ねる共に、松ヶ下、上新町、出村の3箇所に遊里が設けられ多数の「遊女」が存在していました。三国の遊女は文化教養も求められ、中でも「哥川」は永正寺17世永言の下で教育され俳人としても名を馳せていました。妙海寺境内には「哥川」の句碑(おく底のしれぬ寒さや海の音)が建立されています。

妙海寺:動画

三国湊:動画

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