出羽三山神社の随神門は元禄年間に矢島藩主生駒家から寄進されたもので、当初は寺院の表門である仁王門として両側には仁王像が安置されていました。当地は出羽三山信仰の一翼をになった羽黒山の中心地で、古くから神仏習合し山内には本坊はじめ30余ヶ院が境内を構えていましたが明治時代の神仏分離令と廃仏毀釈運動により、多くの寺院は廃寺となり、本坊は神式に転じて羽黒神社に改称しました。仁王門に安置されていた仁王像は他所に移され、改めて随神を迎えた事から随神門として破却を免れています。随神門を通過し長い石段を下ると国宝に指定されている羽黒山五重塔が建立され荘厳な雰囲気が感じられます。日本神社百選。
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