安居寺: 楼門

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安居寺(富山県・南砺市)

安居寺(富山県・南砺市)概要: 安居寺は奈良時代初期に善無畏三蔵により創建されたと伝わる古寺です。善無畏三蔵は摩伽陀国(インド、ガンジス川の下流域に位置した国)の国王で、退官後に出家しナーランダー寺院にて達摩掬多に師事し、日本では安居寺をはじめ縁城寺(京都府京丹後市)、久米寺(奈良県橿原市)、弘明寺(神奈川県横浜市)などに伝説が残されています。安居寺では釈迦自ら彫刻したとされる観世音菩薩像を背負って当地に赴き、紫雲が棚引く霊地として一宇を設けたと伝えられています。その後、名僧として知られる行基菩薩が境内を整備し聖武天皇の勅願寺となり、花山法王や兼好法師、宗祗法師なども当寺を訪れたそうです。平安時代末期に源平の争乱に巻き込まれて荒廃しますが、室町時代に8代将軍足利義政により再興を果たしています。江戸時代に入ると加賀藩(本城:金沢城)前田家の祈願所となり加賀藩2代藩主前田利常の正室で2代将軍徳川秀忠の娘である天徳院の安産祈願が行われています。安居寺楼門は江戸時代中期の明和9年(1772)に造営されたもので、入母屋、桟瓦葺、三間一戸、八脚楼門、外壁は真壁造り板張り、上層部高欄付、下層部仁王像安置、南砺市指定有形文化財に指定されています。

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