・平山家は領主である島津氏流の佐多氏が大隅国の佐多(現・鹿児島県南大隅町)を本貫地にしていた頃から従っていたと伝わる旧家で、文武に秀でた家柄だそうです。
庭園は主屋の北側に位置している事から、庭木の南面を屋敷から眺められます。
生垣のイヌマキを山の稜線を模ったように、緩やかに畝っているように刈り込んでいるのが特徴の一つで、座敷から見える母ヶ岳を借景として上手く庭園に取り込んでいます。
庭園の北東隅には主峯となる大石を中心に山水画を思わせるような枯滝石組があり、反対側は白砂を大海原に見立、岩島が浮んでいるように配され枯山水の庭園の世界観を表しています。
知覧麓が国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されると、その構成物件に選定され、日本遺産「薩摩の武士が生きた町 〜武家屋敷群「麓」を歩く」に認定されると構成文化財に指定されています。
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