・伊牟田家住宅主屋は正面の庭園が眺められるように玄関の右側は4帖次の間、さらにその右側が7.5帖の座敷が配され、所謂「接客空間」が道路に対して平行しています。座敷には床の間や棚が設けられ当家の中で最も格式の高い造りとなっています。
それに対して家人が日常生活を営む空間は接客空間とは直交する関係で、この様な間取りは当地の郷士(武家)屋敷の中では古い形式と言えます。屋敷内には主屋の他、便所、井戸が残されています。
伊牟田家住宅は出水麓が国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されると、その構成物件である伝統的建造物に選定されています。 |