武家屋敷: 磯矢邸

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磯矢邸:略データ
・場 所・大分県杵築市杵築北台(北台武家屋敷群)
・建築年・文久4年、元治元年頃
・構 造・木造平屋建て、寄棟、桟瓦葺き
・文化財・杵築市指定文化財
・指定日・平成20年12月1日
・概 要・当地は「北台家老丁」と呼ばれ、家老等の重臣や上級武士の屋敷が設けられていた所で、文政5年〜文政6年(1822年〜1823年)に北台武家屋敷・南台武家屋敷の居住者を記録した「居宅考」によると宝暦年間には安西源兵衛の居宅として利用されていました。

18世紀末期頃に描かれた「杵築城図(金子絵図)」によると、同地には榎並喜左衛門の名が見られ、寛政12年(1800)に発生した大火後は藩主の休息所として設けられた御用屋敷「楽寿亭」の一部に組み込まれています。

文政7年に「楽寿亭」は廃止となり、明治元年に描かれた「藩士住居地図」によると、加藤与五右衛門の名が見られます。加藤与五右衛門は文化13年に当主となり杵築藩の次席家老等の要職を歴任し200石取の上級武士だった人物です。

大正5年に磯矢氏に所有が移り平成6年に杵築市に寄贈され、平成9年から杵築市栗原克実美術館を併設し一般公開されています。

御用屋敷「楽寿亭」の一部として利用された玄関の間、客間の座敷、茶室の3室が現存し、貴重な事から杵築市指定文化財に指定されています。

当地が杵築市北台南台伝統的建造物群保存地区に選定されると、磯矢邸は伝統的建造物に指定されています。

磯矢邸:付近地図
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