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 神社山門: 北野神社

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北野神社

北野神社(滋賀県彦根市馬場)
【 概 要 】−北野神社は井伊直孝によって創建された神社です。井伊家の旧領である上野国時代に帰依していた北野寺の守護神が北野神社で、直孝が幼少時に一時預けられた縁からその祭神を勧請されました。以来、彦根藩主を歴任した井伊家の崇敬社、祈願所として崇敬庇護され、社領の寄進や社殿の造営などが行われました。

【 場 所 】−滋賀県彦根市馬場

【 構 造 】−切妻、銅板葺、一間一戸

【 備 考 】−群馬県安中市に境内を構える威徳山吉祥院北野寺は鎌倉時代後期の永和元年(1275)に慶秀僧正により開かれたのが始まりとされます。天正18年(1590)に井伊直政が箕輪城(群馬県高崎市)の城主に就任すると帰依を受けるようになり、北野寺の関係者と思われる萩原図書が直孝の守役に抜擢されました。直孝は側室の子供だった事から、父親とは慶長6年(1601)まで一度も会った事が無かったとされ、直政が関ケ原の戦いで受けた戦傷で慶長7年(1602)に死去している事から、死期を悟っての面会だったのかも知れません。直政が死去すると、佐和山城から彦根城に遷った直孝の異母兄である直勝が初代彦根藩主となり、直孝は北野寺を離れ白井藩1万石の藩主に就任しています。ところが、慶長19年(1614)と慶長20年(1615)に行われた大坂の陣では直勝の参陣が許されず、代わって直孝が井伊家の総大将として参戦し大功を挙げた為、直勝の藩主としての実績が剥奪され、直孝が2代目では無く初代彦根藩主となり元和6年(1620)に北野神社が創建されています。安中の北野寺も引き続き井伊家とは深い繋がりがあり、新しい住職が就任すると、彦根藩江戸藩邸に出向き就任挨拶を行うが通例だったとされ、寛政6年(1794)には11代藩主井伊直中が堂宇の再建を行っています。

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