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神社山門: 苗村神社 |
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苗村神社 |
【 概 要 】−苗村神社は垂仁天皇3年に創建された神社で、安和2年に現在地に遷座しました。寛仁元年に朝廷に門松用の松苗を献上した事を受け後一条天皇から「苗村」の社号を賜り、戦国時代には「正一位」に列しました。歴代領主からも崇敬庇護され社運も隆盛しました。楼門(神社山門)は室町時代初期に造営されたもので国指定重要文化財に指定されています。古くから神仏習合し鎌倉時代初期製作された木造不動明王立像が国指定重要文化財に指定されています。
【 場 所 】−滋賀県蒲生郡竜王町大字綾戸 【 構 造 】−入母屋、檜皮葺、三間三戸、八脚楼門、国指定重要文化財 【 備 考 】−日本書紀巻六垂仁紀の三年三月新羅王子天日槍の来帰の条には「於是天日槍自菟道河泝北入近江国吾名邑暫往復更自近江経若狭国西到但馬国則定住処也是以近江国鏡谷陶人則天日槍之従人也云々」の一文があります。訳は、「天日槍は、菟道河を遡り北に進み近江国吾名邑に暫く住んで、近江から若狭国の西に至り、そして但馬国で定住しました。近江国鏡谷の陶人が天日槍に従いました。」となります。ここで出てくる「吾名邑」が「長寸」、これが転じて「苗村」という地名が発生したとされます。吾名邑を起こした住民は大陸から渡来した陶人だった可能性が高く、当地に隣接する鏡村には数多くの須恵器の窯跡が見られます。苗村神社の祭神である那牟羅彦神と那牟羅姫神は「那牟羅」が「なむら」と読める事からも当地に土着した渡来人の地主神、又は氏神として信仰の対象になったと思われます。又、高い神階を得た事からも須恵器の生産が当時の朝廷から重要視されていた事が窺えます。
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