雨引観音: 楼門

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雨引観音(茨城県・桜川市)

雨引観音(茨城県・桜川市)概要: 雨引観音は用明天皇2年(587)に中国(梁)出身の法輪独守居士によって開かれた寺院です。古くから雨乞いに御利益があるとして信仰され、弘仁12年(821)に全国的な旱魃が発生すると嵯峨天皇の勅命により雨乞いの祈願が行われ、見事恵みの雨が降った事から「雨引観音」と呼ばれるようになっています。その後も光明皇后が安産祈願を行うなど朝廷から帰依されていましたが平安時代後期頃には衰退しました。建長6年(1154)に宗尊親王、南北朝時代の建武年間(1334〜1338年)に足利尊氏によって再興され、以後は領主である真壁氏から篤く庇護され寺運が隆盛しています。江戸時代には寺領150石が安堵され多くの名僧を輩出しています。雨引観音山門(仁王門)は江戸時代中期の宝永年間(1704〜1711年)に造営されたもので入母屋、桟瓦葺、三間一戸、八脚楼門、外壁は真壁造り板張り朱塗り、彫刻、組物は極彩色、上層部高欄付、「雨引山」の山号額、下層部左右には建長年間(1249〜1255年)に運慶が制作したと伝える仁王像が安置、天井には竜と天女の絵画、茨城県指定文化財に指定されています。坂東三十三観音霊場第24番札所。

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