富谷観音: 楼門

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富谷観音(茨城県・桜川市)

富谷観音(茨城県・桜川市)概要: 小山寺(富谷観音)は奈良時代の天平7年(735)に聖武天皇の勅願により当時の高僧として知られた行基菩薩により創建されました。古くから安産、子育に御利益があるとして信仰され、中世には周辺の領主だった結城氏や多賀谷氏、大野氏などから帰依され、寺領の寄進や堂宇の造営が行われました。山門(仁王門)は江戸時代中期の享保16年(1731)に造営されたもので、入母屋、銅板葺、三間一戸、八脚楼門、外壁は真壁造り板張り朱塗り、彫刻、組物は極彩色、上層部高欄付、下層部左右には仁王像安置、「施無畏山」の山号額、茨城県指定文化財に指定されています。本堂も江戸時代に造営されたもので、行基菩薩が彫刻したと伝わる十一面観音菩薩像が本尊として祭られ、脇侍として鎌倉時代に運慶が制作したと伝わる木造毘沙門天像と、平安時代に慈覚大師円仁が制作したと伝わる木造不動明王像が安置、3躯とも茨城県指定文化財に指定されています。又、境内に建立されている三重塔は寛正6年(1465)に土豪である多賀谷朝経が大旦那として寄進したもので関東以北で最古の搭建築として大変貴重な事から国指定重要文化財に指定されています。

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