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 神社山門: 神原神社

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神原神社

神原神社(島根県雲南市加茂町)
【 概 要 】−神原神社は奈良時代に成立した「出雲国風土記」や平安時代に成立した「延喜式神名帳」に記載されている古社です。旧境内からは三角縁神獣鏡が発見されている事からも、支配者の墓標として神聖視され、それを起源として信仰の対象になったのかも知れません。昭和に入り旧境内が河川工事の為に現在地に遷座しています。神原神社の獅子舞は島根県指定無形民俗文化財に指定されています。

【 場 所 】−島根県雲南市加茂町神原

【 構 造 】−切妻、銅板葺、三間一戸、八脚単層門

【 備 考 】−当社が境内を構える神原は奈良時代に成立した「出雲国風土記」の神原郷を説明した一文によると「古老傳云「所造天下大神之御財積置給處」。則、可レ謂神財郷。而、今人猶誤云「神原郷」耳。」とあります。概ね訳すると、奈良時代の古老が伝え聞く話では大国主(所造天下大神)が財宝を積み置いた謂れから「神財郷」であるはずなのに、今の人は誤って「神原郷」と呼んでいる、としています。実際、当社が現在地に遷座する前の旧地は神原神社古墳(南北方向約30m・東西方向約25m・方墳・築造年:4世紀中頃)の上で、副葬品として「景初3年陳是作」の銘がある「三角縁神獣鏡」をはじめ、大刀、鉄剣、鉄鏃、鏨、錐、鎌、鋤先等が発見されています。景初3年(239)は邪馬台国の女王とされる卑弥呼が中国の魏から100枚の銅鏡を賜ったのが記録に残されている事から、当地もその中の1枚という説もあります。三角縁神獣鏡は各地で発見されているものの景初3年(239)の銘は極めて珍しく国指定重要文化財に指定されています。神原神社古墳の埋葬形式が畿内の前期古墳に類似し、鉄鏃が畿内で制作されたものである事から、埋葬された人物は畿内と関係が深い人物かも知れません。

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