大平寺(栃木県那須烏山市): 楼門

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大平寺(栃木県・那須烏山市)

大平寺(栃木県・那須烏山市)概要: 大平寺は平安時代に東国平定の為に当地まで進軍した坂上田村麻呂が日頃から信仰していた千手観音菩薩(現在の本尊である木造千手観音菩薩立像は室町時代に制作されたもので栃木県指定文化財。)を勧請し開創され、高僧として知られる慈覚大師円仁により寺院として創建したと伝わる古寺です。中世以降は土豪として長く当地域を支配した那須家が庇護し、寺領の寄進や堂宇の営繕工事などが行われています。江戸時代に入ると烏山藩の藩主大久保家縁の寺院として庇護され、大久保常春は観音堂を大改築し、本堂には烏山藩主大久保家累代位牌(那須烏山市有形文化財)、境内には大久保忠胤の3女於十と4女於志賀(通称蛇姫様・川口松太郎の小説「蛇姫様」のモデル)、5女於霜の墓碑が建立されています。大平寺仁王門は江戸時代中期の享保10年(1725)に大久保常春が烏山藩に入封した際に大旦那として造営されたもので、入母屋、銅瓦棒葺、三間一戸、八脚楼門、外壁は真壁造り板張り、木部朱塗り、上層部には眼象窓(前面は左右2カ所、背面は中央1カ所)、高欄付、下層部には江戸時代に制作された阿形・吽形の仁王像(朱塗りと思われますがかなり朱の部分が?がれています。)が安置、「観音」の扁額が掲げられて、那須烏山市指定有形文化財に指定されています。

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