善光寺(栃木県足利市): 楼門

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善光寺(栃木県・足利市)

善光寺(栃木県・足利市)概要: 善光寺は18世紀前半に密山和尚により創建された寺院で、5代将軍徳川綱吉が館林藩(本城:館林城)主時代に手植えしたと伝わる枝垂桜が残されています。密山和尚は黄檗宗石峯寺(京都府京都市伏見区)7代住職だった人物で、石峯寺時代には伊藤若冲を招き釈迦の誕生から涅槃までを表現した五百羅漢像(石仏)制作に尽力しています。徳川綱吉と母親である桂昌院は黄檗宗の潮音道海禅師に篤く帰依し、館林城下に招いて広済寺を創建している事から、善光寺に綱吉が本当に訪れたかも知れません。明治時代に入ると寺領を政府に認められず次第に衰微し廃寺同然になったとされ、現在も無住の状態が続いているようです。寺宝が多く、本尊の阿弥陀如来像(三尊像)と十六羅漢像は足利市指定有形文化財にしてされています。善光寺山門は創建当初の建物で(安永6年:1777年に改修時の軒札有)、入母屋、鉄板葺、三間一戸、桁行6.37m、梁間4.0m、八脚楼門、高さ約7.5m、密山和尚筆の扁額、上層部高欄付、外壁は真壁造り板張り(欄間部:白漆喰仕上げ)木部朱塗り、形状から見ると、当時は上部が鐘撞堂の鐘楼門だったようで、上部中央が大きな開口が開けられています。下層部左右には楼門と同時期に制作された仁王像(阿形・吽形:像高2.02m、彩色)が安置され、楼門と共に足利市指定有形文化財に指定されています。

※ 当サイト「全国楼門建築」は資料や案内板、パンフレットなどを参考にして編纂していますが、個人的な意見も含まれている為、最終確認は自らの責任により最終確認してください。又、写真や文章のコピーは遠慮してください。

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