名 称 | 内 容 | 場 所 |
・日光東照宮 | ○元和2年(1616)に徳川家康が駿府城の城内で死去すると、家康の遺言に従い、駿府を守護する聖地である久能山に葬られ、翌、元和3年(1617)に日光に社を設けて家康の御霊が勧請されました(記録だけ見ると改葬されたとも考えられます)。2代将軍徳川秀忠は比較的遺言に従い、大袈裟な社殿は造営しませんでしたが、3代将軍徳川家光は遺言を無視し、日光東照宮の大造替を行い日本建築史上類例が無い壮麗な社殿を造営しました。特に正門にあたる陽明門は「日暮門」の別称があり、数多くの彫刻、絵画、極彩色と金箔により彩られた楼門建築で国宝に指定されています。世界遺産。日本神社百選。
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・二荒山神社 | ○二荒山神社が何時頃から信仰されたのかは判りませんが、古くから格式が高く平安時代に成立した歴史書に神階を授かった事が記載され、延喜式神名帳では名神大社として列記され下野国一宮に格付けられています。戦国時代には小田原北条氏に与した為、豊臣政権下では辛酸を舐めましたが、日光東照宮が造営されると徳川将軍家、幕府、諸大名から信仰されるようになり社運も隆盛しました。明治時代の神仏分離令を経て国幣中社に列しています。世界遺産。
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・滝尾神社 | ○滝尾神社は平安時代に弘法大師空海により創建されたと伝わる古社で、往時は本宮神社、二荒山神社と共に日光三社に数えられていました。神門は江戸時代初期の正保3年(1646)に造営され元禄10年(1697)に現在地に移築したもので、三間一戸、八脚楼門、国指定重要文化財に指定されています。明治時代以前は神仏習合し仁王像が安置されていましたが、神仏分離令後は仁王像は排されています。世界遺産。
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・輪王寺大猷院 | ○大猷院は3代将軍徳川家光が慶安4年(1651)に死去した事に伴い、遺言に従い一端、東叡山寛永寺に移された後に日光の輪王寺に葬られました。翌、承応元年(1652)から大猷院霊廟の造営が行われ承応2年(1653)に竣工、徳川家康の日光東照宮に模しているものの、東照宮が神式に対して大猷院は仏式で、意匠もやや控え目なものが採用されています。二天門は三間一戸、八脚楼門。皇嘉門は中国風楼門である竜宮門形式、何れも国指定重要文化財に指定されています。世界遺産。
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・中善寺 | ○中善寺は奈良時代に日光を開いた勝道上人により創建されたと伝わる古寺で、本尊は勝道上人が中禅寺湖で船上で修行を行っている最中に千手菩薩観音が出現し、その姿を模して桂の立木に彫刻したとされます。古くから神仏習合し、二荒山神社の神宮寺と祭祀を司ってきましたが、神仏分離令後は二荒山神社から離れ輪王寺別院となっています。山門は三間一戸、八脚楼門。
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