洞雲寺: 竜宮門

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洞雲寺(岩手県・大船渡市)

洞雲寺(岩手県・大船渡市)概要: 洞雲寺は室町時代後期に領主である千葉盛綱が開基となり高僧として知られる如玄大和尚により創建された曹洞宗の寺院です。ただし、真言宗の「元基院」が前身だったとも云われ、それが正しければ奈良時代まで遡る事になります(本尊である三尊仏の内、2躯が推古天皇と聖徳太子である事を根拠としています)。江戸時代初期の火災により多くの堂宇が焼失し衰微しましたが、地元の大富豪だった種子沢家が大檀那となり堂宇が再建されています。多くの堂宇は気仙大工が手掛けた技術的にも優れた建物で、中でも江戸時代後期の文化年間(1804〜1818年)に造営された山門は入母屋、桟瓦葺、平入、軒唐破風、上層部の外壁は真壁造り白漆喰仕上げ、花頭窓、高欄付、下層部は端部が丸み帯びた大壁造り白漆喰仕上げ、中国風楼門である竜宮門形式が採用され異彩を放っています。天保年間(1830〜1844年)に造営された本堂には明治29年(1896)の明治三陸大津波で犠牲者5678人の俗名が刻まれている大位牌(高さ2.72m、幅1.45m)が安置されています。境内には石仏も多く古寺の雰囲気が感じられます。気仙三十三観音霊場21番札所。

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