長安寺: 楼門

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長安寺(岩手県・大船渡市)

長安寺(岩手県・大船渡市)概要: 長安寺は平安時代末期に創建されたとされる寺院で、気仙郡司の一族だった正善坊(気仙郡司金為時の4代後裔、俗名:次郎丸為正。)が出家し、比叡山延暦寺(滋賀県大津市坂本)で修行後に長安寺を開山したと伝えられています。当初は天台宗の寺院でしたが、室町時代に入り真宗に改宗、往時は寺運が隆盛し境内には七堂伽藍されていましたが、戦国時代に火災により焼失しています。山門は寛政8年(1798年)に造営されたもので、三間三戸、入母屋、銅板葺(下屋庇:銅板葺き)、八脚二重楼門、上層部高欄付、外壁は真壁造り白漆喰仕上げ、、総欅造り、高さ17.5m、ただし、建材として禁止されていた欅材を無断使用し、高さも規定違反だった為、仙台藩主伊達家の逆鱗に触れ破却が命じられました。しかし、廓念坊秀諦の尽力により文化4年(1807)に工事中止を条件に破却を免れ、扉や袖壁の無い現在の形が維持され、未完成のまま現在に至っています。本堂は明治16年(1883)の建築で本尊である阿弥陀如来像(鎌倉時代作)が安置されています。又、江戸時代末期には奥州市水沢区出身の高野長英が幕府の批判をしたことから迫害され、長安寺に隠れ住んだと伝えられています。

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