観音寺: 楼門

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観音寺(長野県・塩尻市)

観音寺(長野県・塩尻市)概要: 観音寺は中山道贄川宿の外れに境内を構える古刹で平安時代初期の大同元年(806)に開かれたと伝えられています。天正10年(1582)に武田信玄(躑躅ヶ崎館の城主)の娘婿でありなが織田信長(安土城の城主)に従った木曽義昌と武田勝頼との闘いの兵火により境内が荒廃し衰退しましたが、安土桃山時代の慶長2年(1597)に珍永和尚により境内が整備され再興を果たしています。江戸時代には周辺の真言宗の信徒からの庇護により境内を維持しました。本堂は安永4年(1775)に起工、安永9年(1780)に竣工した建物で、宮ノ越宿の本陣職を担った村上弥兵衛と村上弥惣右衛門の寄進により宮ノ越宿出身の宮大工に制作させた欄間が残され、室町時代に制作された本尊十一面観音像が安置されています。観音寺山門は江戸時代後期の寛政4年(1792)の建築で、三間一戸、入母屋、銅板葺き(元こけら葺)、八脚鐘楼門、外壁は真壁造り板張り、上部部は鐘撞堂、高欄付、塩尻市指定有形文化財に指定されています。境内には本堂・庫裡・山門・鐘楼・土蔵・観音堂が整備され平田篤胤門下で贄川宿出身の国学者小澤重喬の墓が建てられています。又、境内背後には贄川宿の鎮守である麻衣迺神社が鎮座しています。

※ 当サイト「全国楼門建築」は資料や案内板、パンフレットなどを参考にして編纂していますが、個人的な意見も含まれている為、最終確認は自らの責任により最終確認してください。又、写真や文章のコピーは遠慮してください。

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