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 神社山門: 鳥取東照宮

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鳥取東照宮

鳥取東照宮(神社山門)

鳥取東照宮(神社山門)

【 概 要 】−鳥取東照宮(樗谿神社)は慶安3年に、鳥取藩主で徳川家康の外曾孫でもある池田光仲が、領内に徳川家康の御霊である東照大権現を祀る為に創建した神社です。以来、藩主池田家の崇敬社として庇護された事で、社領500石が安堵され、社殿の造営、営繕工事は藩費によって賄われました。社殿に関しては、当時の鳥取藩の建築技術の粋が集められた質の高いもの本殿、拝殿、幣殿、唐門が国指定重要文化財に指定されています。明治維新まで神仏習合していた為、境内には旧山門(武家屋敷から移築)や旧仁王門がそのまま残され、当時の名残が見られます。

【 場 所 】−鳥取県鳥取市上町

【 構 造 】−切妻、銅板葺き、三間一戸、八脚単層門・切妻、本瓦葺き、三間一戸、武家門

【 備 考 】−東照宮は江戸幕府初代将軍徳川家康を祭る神社ですが、本社である日光東照宮(栃木県日光山内)が創建されて以来、全国各地で設けられました。その先駆けとなったのが3代将軍徳川家光で寛永13年(1636)に日光での社殿造営を開始したのを皮切りに、寛永17年(1640)には家康の法要を行った仙波喜多院の境内に仙波東照宮(埼玉県川越市小仙波町)の社殿の再建、慶安4年(1651)には上野の社殿を改築寛永21年(1644)には徳川家発祥地を自称する群馬県太田市世良田町(世良田東照宮)、正保3年(1646)には徳川家の当初の本拠地である岡崎城近くの愛知県岡崎市滝町山籠、慶安4年(1651)には徳川家康の生母である於大の方が子宝祈願を行った鳳来寺の境内(愛知県新城市門谷字鳳来寺)に次々に東照宮を創建しています。他藩では弘前藩が弘前城の城下町に元和3年(1617)に創建したが最初期で、正保2年(1645)には庄内藩が出羽三山の羽黒山に、承応3年(1654)には仙台藩が仙台城の城下町(仙台東照宮)に次々に創建されています。その他にも親藩である尾張藩の名古屋、水戸藩の水戸、紀州藩の和歌山にも東照宮が設けられ、鳥取でも同時期の創建となっています。当然、親藩以外は徳川家康が慕われていたというより政治的な色合いが濃く、幕府に対して忠誠を誓っている事を暗に示唆させる効果があったと思われます。

鳥取県の神社山門
名和神社倭文神社粟嶋神社宗形神社勝田神社蚊屋島神社田内神社御湯神社富長神社
逢坂八幡神社大神山神社奥宮鳥取東照宮加知弥神社若桜神社若桜弁財天波波伎神社
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