仙台東照宮(宮城県・仙台市)概要: 仙台東照宮は仙台藩(宮城県仙台市:本城−仙台城)2代藩主伊達忠宗が3代将軍徳川家光の許可を得て創建された神社です。伊達家は有力外様大名で危険視されていた事もあり、江戸幕府初代将軍である徳川家康を大々的に祭る事で徳川将軍家への帰順と忠誠を示す必要性がありました。その為、仙台東照宮は、日光東照宮(栃木県日光市)を模した壮麗な造りとなり仙台藩の技術の粋が集められ、境内地も豊臣秀吉による奥州仕置きの反発によって天正18年(1590)に発生した葛西大崎一揆の鎮圧を図る為に徳川家康と伊達政宗が陣を張った縁の地が選択されました。江戸時代を通して伊達家の守護神として崇敬庇護され、例祭は藩内最大の祭礼となり大きく賑わいました。随神門は江戸時代初期の承応3年(1654)に造営されたもので、三間一戸、入母屋、銅板葺(旧銅瓦棒葺)、八脚楼門、外壁は真壁造り透漆塗り仕上げ、上層部には高欄付、下層部左右には徳川家康の重臣だった本多忠勝と藤堂高虎の木像が随神として安置されています。仙台東照宮隨身門(附:左右袖塀)は江戸時代初期の楼門建築の遺構で意匠的、技術的に大変優れている事から国指定重要文化財に指定されています。
仙台東照宮:動画
仙台城:動画
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